インタビューはくちづけの後で
またもや、手を掴まれ、エレベーターに乗る。
「手は繋がないって言ってましたよね…」
「そう思ったんだが…芽衣が逃げそうだしな…」
はああーとため息が出る。
出来れば逃げたいって思っているのは見破られてるって事かな
黒塗りの車に乗せられ、駅ビルに入っている高級なスーパーに寄り、
ご所望のハンバーグの材料を買う。
副社長はカートを機嫌よく押す。
「スーパーは久しぶりだな。自分じゃ、コンビニによるくらいだ。」と物珍しく周りを見回す。
「芽衣、調味料も買えよ。部屋にはなにもないから」と言われて、
「え?うちで食べるんじゃないんですか?」と驚いた声を出すと、
「まだ、ご両親と食卓は囲めない。恥ずかしいだろ。」と照れた顔を見せる。
へ?
「…ご実家で私がハンバーグ作るんですか?」
「今日、部屋は借りた。家具も家電も付いているマンションにしたんだ。
親に邪魔されても困るだろ」と私に微笑みかける。
「…」これって、貞操の危機?
私が顔をしかめると、
「夫と2人きりという状況を嫌がるんじゃない。」
「夫じゃありません。」
「許婚。」
「知りませんけど…」
「インタビューはしなくていいのか?」と私の顔を楽しそうに覗く。
…ここで仕事を持ち出すか?
「…襲われたら、一生口を利かないことにします。」と私が睨むと
「なんでだ?俺がベッドに誘うと、誰も断らないんだが…」と不思議そうな顔をする。
この、自信過剰男!
私が立ち止まって睨み付けると、副社長も足を止めて私の顔を観察し、
「…芽衣は頑固だな。俺の何が不満だ…
しょうがない。今日も襲わないでおこう。」と頭を振りながら再びカートを押して歩いた。
「手は繋がないって言ってましたよね…」
「そう思ったんだが…芽衣が逃げそうだしな…」
はああーとため息が出る。
出来れば逃げたいって思っているのは見破られてるって事かな
黒塗りの車に乗せられ、駅ビルに入っている高級なスーパーに寄り、
ご所望のハンバーグの材料を買う。
副社長はカートを機嫌よく押す。
「スーパーは久しぶりだな。自分じゃ、コンビニによるくらいだ。」と物珍しく周りを見回す。
「芽衣、調味料も買えよ。部屋にはなにもないから」と言われて、
「え?うちで食べるんじゃないんですか?」と驚いた声を出すと、
「まだ、ご両親と食卓は囲めない。恥ずかしいだろ。」と照れた顔を見せる。
へ?
「…ご実家で私がハンバーグ作るんですか?」
「今日、部屋は借りた。家具も家電も付いているマンションにしたんだ。
親に邪魔されても困るだろ」と私に微笑みかける。
「…」これって、貞操の危機?
私が顔をしかめると、
「夫と2人きりという状況を嫌がるんじゃない。」
「夫じゃありません。」
「許婚。」
「知りませんけど…」
「インタビューはしなくていいのか?」と私の顔を楽しそうに覗く。
…ここで仕事を持ち出すか?
「…襲われたら、一生口を利かないことにします。」と私が睨むと
「なんでだ?俺がベッドに誘うと、誰も断らないんだが…」と不思議そうな顔をする。
この、自信過剰男!
私が立ち止まって睨み付けると、副社長も足を止めて私の顔を観察し、
「…芽衣は頑固だな。俺の何が不満だ…
しょうがない。今日も襲わないでおこう。」と頭を振りながら再びカートを押して歩いた。