インタビューはくちづけの後で
それって…私の事がずっと好きだったって事?


「変か?」と顔を覗かれ、ハッと我にかえり、

「いいえ。変というわけではないと思いますが…いつからそんな風に思ってくれていたんでしょうか…」

「6年前からかな…芽衣の笑顔がずっと忘れられなかった。日本に戻ったら迎えに行こうと思ってたよ。」

「…」

「芽衣にも早く俺を好きになってほしいと思ってる。」と後ろから肩を深く抱きしめて、屈みこんで首に顔を埋めている。


結構…ドキドキしてしまう。

好きだって彼の仕草が私に言っているように思える

きっと、

そうなんだろうな。



「…瑞希さん。…食器をかたづけたら、コーヒーを淹れますね。」と小さな声で言うと、

「コーヒーだけは、淹れられる。」と笑って言って、私からそっと離れて、ケトルに水を入れた。


< 31 / 51 >

この作品をシェア

pagetop