インタビューはくちづけの後で
翌週も何の連絡もない。


家でクッションに八つ当たりしても何の解決にもならない。

どうしてこんなにイライラするんだろう。



仕事は上手くいき始めているのに…

どうしてこんなに気になるの?

たった10日連絡がないだけなのに…


私は連絡先も知らないんだ。

許婚って言われたはずなのに…と

大好きだったみっくんに再会したって思ったのに…


もう、なかった事になってしまったのだろうか…

あの日、あのまま、あの部屋で抱かれていたなら…

こんな事にはならなかったのだろうか



心が苦しい。

あの、優しく覗き込む切れ長の瞳が

ずっとそばにいるものだって

そう思い込んでいたのかもしれない。




私は自分が映った鏡を見る。

これは恋をしているオンナの顔だ。

いつの間にか、嬉しそうに私を覗き込むあの瞳に

すっかり、恋をしてしまったのかもしれない。
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