インタビューはくちづけの後で
私が入った会社は良い会社だ。

それに私が選んだオトコも…

と嬉しくなって瑞希さんに笑いかけると、


「2人きりが良かったのに…」と瑞希さんはため息を吐く。

「私はみんなでご飯も楽しいです。」と言うと、首をすくめて、ご飯を頬張った。


「芽衣、夕飯はハンバーグがいい。」

「またですか?他のものも作れます。」

「瑞希、そういうのはふたりきりの時にやれ。」と課長が口を出す。

「圭介が邪魔なんだよ。」と瑞希さんが怒る。

「なんだと、俺は芽衣ちゃんの上司だぞ。」

「ああ、うるさい。黙って飯を食え。」

「飯は楽しく食べるもんだ。」

「圭介がいると楽しくない」

「なんだと」


「君達、仲良く食べなさい!」とユリさんが雷をおとして、

「怖え。」とふたりは肩をすくめ、和やかに食事が始まった。


みんなクスクス笑って周りのテーブルで食事をしている。

新しい副社長。
見かけは近寄り難い感じだけど、
案外話しやすい。って、

きっとみんな
瑞希さんが身近に感じられたかもしれない。
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