インタビューはくちづけの後で
副社長は車が動き出すと、
「ちょっと早いけど、食事に行こうか?」
と言葉は疑問形だけど、運転手さんに店の指示を出しているみたいだ。
勝手な人だ。
でも、私はこの人に聞くことがある。
『レインボートイ』は私を雇うつもりではなかったのだろうか?
なぜ、副社長も社長も私を名前でよぶんだろう?…と思って窓の外を見る。
そういえば、広報部に寄って来なかった。
みんな忙しく働いているだろう。
出来ないなりに頑張ってきたつもりだけど…
もしかしたら、私は必要ない人材って事だったのかな?
私は何をしているのかってため息が出る。
財布もスマホも持っていない。流れる景色を見ながらやっと思い出す。
「…荷物忘れてきました…」とポツンと言うと、
「うん?後で家に届けさせるよ。」となんでもないことのように口の端を上げて笑っている。
このまま会社に帰らないって事だ。
副社長、この状況って楽しいですか?
私は何もわからなくってちっとも楽しくありません。
と心の中で呟いた。
「ちょっと早いけど、食事に行こうか?」
と言葉は疑問形だけど、運転手さんに店の指示を出しているみたいだ。
勝手な人だ。
でも、私はこの人に聞くことがある。
『レインボートイ』は私を雇うつもりではなかったのだろうか?
なぜ、副社長も社長も私を名前でよぶんだろう?…と思って窓の外を見る。
そういえば、広報部に寄って来なかった。
みんな忙しく働いているだろう。
出来ないなりに頑張ってきたつもりだけど…
もしかしたら、私は必要ない人材って事だったのかな?
私は何をしているのかってため息が出る。
財布もスマホも持っていない。流れる景色を見ながらやっと思い出す。
「…荷物忘れてきました…」とポツンと言うと、
「うん?後で家に届けさせるよ。」となんでもないことのように口の端を上げて笑っている。
このまま会社に帰らないって事だ。
副社長、この状況って楽しいですか?
私は何もわからなくってちっとも楽しくありません。
と心の中で呟いた。