あなたは誰にバツを与えたいですか?
「あなたたちは何者?」

「あなたたちとは別の存在。あなたたちがいう死神に近いのかもね」

「どうしてあんなサイトを作ったの?」

「魂を回収するついでの実験かな?」

「実験?」

「あなたに教えられるのはここまでよ。あのサイトを教えたわたしを恨んでいる?」

 あたしは首を横に振った。

「感謝している。何も知らずに付き合い続けるよりはよかった。もう二度と二人に会うことはなくなるでしょう」

 あたしの言葉に、永和は眉根を寄せた。
 まるであたしの言葉を予見していなかったかのようだ。

 永和は咳ばらいをした。
 
「本能で分かっているのか、それがこの世界の知識なのかは分からないけれど、安心して。もうあなたの魂も、あの二人の魂もこの世に生まれることはないわ」


 永和はあたしの首に鎌を当てた。
 これで終わると思ったとき、小さな声が耳に届いた。

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