改稿【桃・中編・画】文鳥は要りませんか?
偶像崇拝と脳の引きだし
クレームがきた。翌日、電話だ。メールより真剣だと思われる。

「ほっちょぅ」のホームページ⑤ゲームやメモリアルアニメで動く文鳥を描く部署。つまりメモリアルアニメ(略称アニメ)への宣戦布告。

内容はこうだ。

「気に入らない」少年はおがった。

不愉快な想いをさせて、すみません。

「メモリアルアニメは、偶像崇拝の洗脳じゃねーの(怒)」そっちに連絡した俺の爺ちゃんもド阿呆で馬鹿野郎だけど…

お話をうかがわせていただきます。

「俺の頭に残ってる、マジホンの家族でダチの桜文鳥と白文鳥が、家族ですら共有してないのに、俺の言語ステレオが、なんであんたに言葉で通じる。」

確かにお客様の仰るとおりです。

「わかりやすく言うとな、俺達の大事な愛する亡くなった桜文鳥と白文鳥はな代わりが居ねーんだよ」

お客様がペットロスを埋める為に、本物の家族マブダチ文鳥様以外で、代用出きるなどと、うぬぼれて等いません。

「お前がお涙頂戴だかなんだか知らねーけど「メモリアルアニメ」で、俺のたったひとつの家族であり、大事なマブダチだった桜文鳥と白文鳥を再現できるとでも想ってるのか?」

申し訳ありません。当社ではイメージのメモリアルアニメしか作れません。

「俺がどんな想いであいつラと暮らしてたかもしれねーくせに」

お客様が弊社従業員と価値観を全くの同じ解釈に至るとは思ってません。至らぬ次第で、本当に申し訳ありません。

「言いたい事は言った。ウセロ、俺達家族の前から、なんか文句あっか(激怒)」

待ってください。此方の企業コンセプトを聞いてください。

と電話応対が続く
< 68 / 78 >

この作品をシェア

pagetop