いつかは終わる恋
はじまり
3月の下旬だったと思う。

まだ、雪が残っていて、梅もまだ咲いていなかった。

久しぶりに、早く起きてしまった朝は、特にやることもなく、テレビをつけっぱなしにして、いつものチャットに行った。

出会い系ではないとチャットには、書いてあるけど、みんななんだかんだ、出会いを求めていた。

変な人がほとんどだったから、私はひまつぶしと、少しいい人がいないか、期待していた。

サイトをみると、相変わらずの待機メッセージにうんざりした。

みんな、適当なありきたりな名前だから、一緒に見える。

だけど、ひとつだけ違った。

私と同じ缶詰めの名前をつけている人がいる。

少し笑って、期待しながら、チャットすることにした。
< 2 / 7 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop