最後の恋のお相手は
服に靴、鞄に小物類……。雄洋さんは、これでもか、これでもかというほど、プレゼントしてくれた。しかもすべて、自宅に届けてくれるというのだ。
「他に欲しいものは?」
「いや、あの……」
「あ、ごめん。郁美が欲しいというより、オレが勝手にプレゼントしたくてやっているから。気にしやんといて?」
「あ……ありがとう……ございます」
ありがたい。けれど、お金を受け取って、さらにはプレゼントまで。なんだか申し訳ない。
「そろそろ昼ごはんかな? なにが食べたい?」
「好き嫌いはないです」
「ほな、寿司でも」
昼間から、寿司! 豪華すぎる。
「オレ、夜はあんまり食べへんから、昼ごはんはいっぱい食べるねん」
そう言えば、社員食堂でもいっぱい食べてはるなぁ……。
連れて来られた寿司屋は、ランチが三千円……。ディナーなら一万円くらいしそうなところだ。
「どないしたん?」
あまりの高級感に、ときどきフリーズしてしまう私。そのたびに雄洋さんは、優しく声をかけてくれた。
「あ、高そうなお寿司で……」
素直に答えるたびに、笑われた。雄洋さんのこと、素敵だと思っていたけれど、私と彼じゃあ釣り合わない。現実を突きつけられた気がして、楽しいはずのデートで惨めな自分が浮き彫りになった。
「他に欲しいものは?」
「いや、あの……」
「あ、ごめん。郁美が欲しいというより、オレが勝手にプレゼントしたくてやっているから。気にしやんといて?」
「あ……ありがとう……ございます」
ありがたい。けれど、お金を受け取って、さらにはプレゼントまで。なんだか申し訳ない。
「そろそろ昼ごはんかな? なにが食べたい?」
「好き嫌いはないです」
「ほな、寿司でも」
昼間から、寿司! 豪華すぎる。
「オレ、夜はあんまり食べへんから、昼ごはんはいっぱい食べるねん」
そう言えば、社員食堂でもいっぱい食べてはるなぁ……。
連れて来られた寿司屋は、ランチが三千円……。ディナーなら一万円くらいしそうなところだ。
「どないしたん?」
あまりの高級感に、ときどきフリーズしてしまう私。そのたびに雄洋さんは、優しく声をかけてくれた。
「あ、高そうなお寿司で……」
素直に答えるたびに、笑われた。雄洋さんのこと、素敵だと思っていたけれど、私と彼じゃあ釣り合わない。現実を突きつけられた気がして、楽しいはずのデートで惨めな自分が浮き彫りになった。