最後の恋のお相手は
③
いつもは憂鬱な月曜日。でも、今日は違う朝を迎えられた。
一回四十万円も払って、私とデートをした雄洋さん。身体を求められると覚悟を決めていたのに、手をつないだだけ。ベッドインはおろか、抱きしめることもしなかった。
一回四十万円ももらって、雄洋さんとデートをした私。久しぶりのデートに、たくさんのプレゼント。いい思いばかりで、とてもお金で買われた気はしなかった。
昨日の幸せな余韻に浸ったまま、化粧ノリもバッチリ。恋をすると綺麗になるってあながち嘘ではないかも?
「おはようございます」
月曜日の朝は少々機嫌の悪い国富さんにも、怯えることなく明るく挨拶ができた。
すべてがバラ色に見える。恋ってすばらしい。そう思う半面、お金で買われているのだから、雄洋さんと私の間には『愛』がなくて、疑似恋愛でつまらない。そんなふうにも思えた。
お金で繋がった関係だとしても、私は雄洋さんが好きで。でも、雄洋さんはどうなんやろうか? 『かわいい』とは言ってくれる。『かわいい』=『好き』ではないことに気づいていながら、幸せに浸りたい自分がいた。
一回四十万円も払って、私とデートをした雄洋さん。身体を求められると覚悟を決めていたのに、手をつないだだけ。ベッドインはおろか、抱きしめることもしなかった。
一回四十万円ももらって、雄洋さんとデートをした私。久しぶりのデートに、たくさんのプレゼント。いい思いばかりで、とてもお金で買われた気はしなかった。
昨日の幸せな余韻に浸ったまま、化粧ノリもバッチリ。恋をすると綺麗になるってあながち嘘ではないかも?
「おはようございます」
月曜日の朝は少々機嫌の悪い国富さんにも、怯えることなく明るく挨拶ができた。
すべてがバラ色に見える。恋ってすばらしい。そう思う半面、お金で買われているのだから、雄洋さんと私の間には『愛』がなくて、疑似恋愛でつまらない。そんなふうにも思えた。
お金で繋がった関係だとしても、私は雄洋さんが好きで。でも、雄洋さんはどうなんやろうか? 『かわいい』とは言ってくれる。『かわいい』=『好き』ではないことに気づいていながら、幸せに浸りたい自分がいた。