わたし、結婚するんですか?
そこで、遥久は立ち上がり、
「俺も探してやろう」
と言ってきた。
「えっ? いいですっ」
と慌てて言うと、なんだ? と遥久は冷ややかな目でこちらを見てくる。
「なにか俺に見られたらまずいものでもあるのか。
さては、浮気の証拠だな」
と言ってきた。
「……いや、浮気とか、そんな小器用なことが、私に出来ると思ってるんですか」
と言ったとき、なんだかまた心臓が痛くなってきた。
うーん、と思っている間に、遥久は勝手にゴミ箱を覗いたり、壁際の小さな棚を眺めたりし始める。
「あ、ちょっとっ」
待ってください、と言おうとしたとき、遥久は、いきなり、そこにあった小さなアルバムをめくり出した。
「あーっ。
それっ」
この間、結婚した、中学校のときの友達と撮った写真だ。
披露宴で使うのにいい写真はないかと言うので、実家から持ってきていたのだ。
「やめてください。
見ないでーっ」
と遥久の腕にしがみつく。
「俺も探してやろう」
と言ってきた。
「えっ? いいですっ」
と慌てて言うと、なんだ? と遥久は冷ややかな目でこちらを見てくる。
「なにか俺に見られたらまずいものでもあるのか。
さては、浮気の証拠だな」
と言ってきた。
「……いや、浮気とか、そんな小器用なことが、私に出来ると思ってるんですか」
と言ったとき、なんだかまた心臓が痛くなってきた。
うーん、と思っている間に、遥久は勝手にゴミ箱を覗いたり、壁際の小さな棚を眺めたりし始める。
「あ、ちょっとっ」
待ってください、と言おうとしたとき、遥久は、いきなり、そこにあった小さなアルバムをめくり出した。
「あーっ。
それっ」
この間、結婚した、中学校のときの友達と撮った写真だ。
披露宴で使うのにいい写真はないかと言うので、実家から持ってきていたのだ。
「やめてください。
見ないでーっ」
と遥久の腕にしがみつく。