わたし、結婚するんですか?
なにがあるんですかっ、一体っ、と身構えていると、
「いや、うちはめちゃくちゃ片付いてるぞ。
お前が女として自信を失うかと思って、見せないできたんだが」
と言ってきた。
「……そんなことですか?」
「他になにが?」
と遥久は言うが。
いや、ちょっと怪しい、と洸は思っていた。
私の部屋の荒れっぷりから言って、今更、そんなことで自信を失うとかないとわかっているはずだからだ。
……自分で言っていて、むなしいが。
そんなことを考えていると、やはり、この危険な人と二人きりで居るのが怖くなる。
いろんな意味で。
「そ、そうだ。
私、配り物してる最中だったんですよ」
と出て行こうとしたが、腕をつかまれた。
「待て。
こんなとこまで来ておいてなにもなしか」
いや……貴方が勝手に引っ張り込んだんですよねー、と思っていると、遥久は腕を引き寄せ、キスしてきた。
最初のときみたいに……いや、それが最初ではないのだろうが。
そっと触れる感じではないキスを。
「いや、うちはめちゃくちゃ片付いてるぞ。
お前が女として自信を失うかと思って、見せないできたんだが」
と言ってきた。
「……そんなことですか?」
「他になにが?」
と遥久は言うが。
いや、ちょっと怪しい、と洸は思っていた。
私の部屋の荒れっぷりから言って、今更、そんなことで自信を失うとかないとわかっているはずだからだ。
……自分で言っていて、むなしいが。
そんなことを考えていると、やはり、この危険な人と二人きりで居るのが怖くなる。
いろんな意味で。
「そ、そうだ。
私、配り物してる最中だったんですよ」
と出て行こうとしたが、腕をつかまれた。
「待て。
こんなとこまで来ておいてなにもなしか」
いや……貴方が勝手に引っ張り込んだんですよねー、と思っていると、遥久は腕を引き寄せ、キスしてきた。
最初のときみたいに……いや、それが最初ではないのだろうが。
そっと触れる感じではないキスを。