わたし、結婚するんですか?





 休みの日、二人は、遥久の手料理でゆっくり夕食を取り、洸の部屋でくつろいでいた。

 遥久はまたソファに転がり、チャトランに乗られて、本を読んでいて。

 洸はその前のラグに座り、お茶飲んでいた。

 そういえば、チャトランのことも記憶から消していたのは、こうして、課長とワンセットになってることが多いからなんだろうなーと思っていると、スマホが鳴った。

 出ると、葉山だった。

「あ、うん。
 行く行くー」
と同期会の打ち合わせをしていると、スマホに手を伸ばした遥久が勝手にそれを切ってしまう。

「あーっ。
 なにするんですかーっ」
と叫ぶと、遥久はソファに仰向けに寝転がり、

「葉山も懲りないな。
 またお前を誘うとは」
と言う。

 チャトランは遥久が動いた弾みに降りていた。
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