わたし、結婚するんですか?
「いや、佐野さん、それはちょっと」
と自分の代わりに、入江が突っ込んでくれる。
「なんでだ?
100%わかると思うが」
と一真は言ってくるが、いやいや、確かめ方もどうかと思うが、それ以前の問題がある、と洸は思った。
「それが結婚は約束していたらしいのですが、まだ、そのような関係にはなかったようなので」
と言うと、佐野は、
「いい彼氏じゃないですか。
その人にしといたらいいですよ」
と軽く言ってくる。
すると、入江が、
「いや、佐野さん。
そもそも、そう主張しているだけの、ただのストーカーって可能性もありますから。
津田様が記憶をなくしたことを利用して、そう言い張っているだけなのかも」
と反論していた。
だが、そんな想定はできない気がする。
自分が目を覚ますまでは、記憶を失っているかどうか、遥久にはわからなかったのだから。
ちょっと前までは、部分的に記憶をなくしているということ自体が嘘なのでは、と思っていたのだが、こうして、自分は確かに式場を予約していたことがわかった。
しかし、遥久の言っていることが本当だとすると、葉山が嘘をついていることになるのだが。
と自分の代わりに、入江が突っ込んでくれる。
「なんでだ?
100%わかると思うが」
と一真は言ってくるが、いやいや、確かめ方もどうかと思うが、それ以前の問題がある、と洸は思った。
「それが結婚は約束していたらしいのですが、まだ、そのような関係にはなかったようなので」
と言うと、佐野は、
「いい彼氏じゃないですか。
その人にしといたらいいですよ」
と軽く言ってくる。
すると、入江が、
「いや、佐野さん。
そもそも、そう主張しているだけの、ただのストーカーって可能性もありますから。
津田様が記憶をなくしたことを利用して、そう言い張っているだけなのかも」
と反論していた。
だが、そんな想定はできない気がする。
自分が目を覚ますまでは、記憶を失っているかどうか、遥久にはわからなかったのだから。
ちょっと前までは、部分的に記憶をなくしているということ自体が嘘なのでは、と思っていたのだが、こうして、自分は確かに式場を予約していたことがわかった。
しかし、遥久の言っていることが本当だとすると、葉山が嘘をついていることになるのだが。