わたし、結婚するんですか?
一体、なんのために? と思っていると、他のスタッフが式場の入り口に現れた。
「津田様はこちらですか?」
ん? と見ると、遥久がスタッフの後ろから現れる。
今の話が聞こえていたらしく、式場にもよく響く声で、
「ストーカーがどうかしたのか?」
と訊いてきた。
いや……貴方のことなんですけどね、と思ったが、口には出せない。
それにしても、どうして、此処がわかったんだろうな、と思いながら、洸はまるで花婿のように、開かれた扉の前に立つ遥久を見つめた。
なんだかその姿を見ていると、ちょっと悲しくなってくるな、と思いながら。
「津田様はこちらですか?」
ん? と見ると、遥久がスタッフの後ろから現れる。
今の話が聞こえていたらしく、式場にもよく響く声で、
「ストーカーがどうかしたのか?」
と訊いてきた。
いや……貴方のことなんですけどね、と思ったが、口には出せない。
それにしても、どうして、此処がわかったんだろうな、と思いながら、洸はまるで花婿のように、開かれた扉の前に立つ遥久を見つめた。
なんだかその姿を見ていると、ちょっと悲しくなってくるな、と思いながら。