恋の神様におまかせ♪*番外編



その後蒼太と共に教室に戻ると、給仕そっちのけで私達を取り囲んだ皆から質問攻めにあった。



いつから付き合ってるの、何処で知り合ったの、名前は、歳は……。


様々な質問がマシンガンみたいに押し寄せて、混乱する私。

特に質問には答えず笑って誤魔化す蒼太。


私の代わりに答えてよ!

それで早くこれを終わらせて!


その願いは叶わず、結局殆どの質問に私一人で答える羽目になった。



















やっと解放されたときには、2時を回っていた。


「つ、疲れたぁ」


「……はぁ」


2人して肩を落としながら人で溢れる廊下を進む。


お腹すいたし……何か食べようかな。


「蒼太、何か食べる?」


「そうたな、何食べたい?」


薄く微笑んで私の顔を覗きこむ蒼太。

そんなちょっとした仕草すらカッコいい。


「えっとね……あ!焼そば食べたい!」


各教室に貼られた貼り紙のなかで“焼そば“という文字が目に留まりそう言うと、


「いいよ」


蒼太は私の腕を優しく引いて、焼そばを売っている教室に入った。








< 13 / 20 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop