恋の神様におまかせ♪*番外編
その後蒼太と共に教室に戻ると、給仕そっちのけで私達を取り囲んだ皆から質問攻めにあった。
いつから付き合ってるの、何処で知り合ったの、名前は、歳は……。
様々な質問がマシンガンみたいに押し寄せて、混乱する私。
特に質問には答えず笑って誤魔化す蒼太。
私の代わりに答えてよ!
それで早くこれを終わらせて!
その願いは叶わず、結局殆どの質問に私一人で答える羽目になった。
やっと解放されたときには、2時を回っていた。
「つ、疲れたぁ」
「……はぁ」
2人して肩を落としながら人で溢れる廊下を進む。
お腹すいたし……何か食べようかな。
「蒼太、何か食べる?」
「そうたな、何食べたい?」
薄く微笑んで私の顔を覗きこむ蒼太。
そんなちょっとした仕草すらカッコいい。
「えっとね……あ!焼そば食べたい!」
各教室に貼られた貼り紙のなかで“焼そば“という文字が目に留まりそう言うと、
「いいよ」
蒼太は私の腕を優しく引いて、焼そばを売っている教室に入った。