恋の神様におまかせ♪*番外編
「ねぇねぇいいじゃん、連絡先教えてよ~」
「マジ可愛いこの子」
あぁ……何人目だろう、こういうの。
文化祭が始まって2時間経過。
こうやって絡まれたのはもう5、6回目。
さっきの撮影会の方がまだマシだよ……。
「ごめんなさい、そういうことは出来ないんです」
「大丈夫だって!ほらほら携帯貸してよ!」
何が大丈夫なのでしょうか。
制服を着ているし、多分他校の人なんだろうけど……。
なかなかしつこく絡んでくるこの人たちに、いい加減うんざりしてきた。
「あーじゃあ、連絡先はいいからさ、」
「……え?」
「……今から、俺らと遊ぼ♪」
私の腕を掴んでニタ、っと笑った彼の表情に、背筋が凍った気がした。