俺様社長の重大な秘密
この日以来、幸に対しての嫌がらせが、極端に増えていく。
唯一無事でいられるのは、秘書室と、社長室。
「…丸岡さん」
「…ぇ、あ、はい、何ですか?」
「…凄く、疲れてるみたいだけど大丈夫?どっか具合でも悪い?」
社長が席を外しているとき、心配になった西園が聞いてきた。
幸はハッとして、慌てて作り笑いを浮かべた。
「…慣れない仕事をしているせいですかね?あ、でも、全然元気なんで、心配させてしまってすみません」
「…本当に?熱でもあるんじゃない?」
幸の言葉が納得いかないのか、西園はそう言いながら、幸のおでこに手を当てた。
「…熱はないみたいだね」
「…だから、大丈夫だって言ったじゃないです…か。ぁ」
幸のおでこに当てられてる手が誰かによって除けられた。
西園は、それが直ぐに誰かわかってヒヤッとする。
「…社長」
「…誰が、丸岡に触れてもいいと言った?」
「…いえ、あの、すみません」
特に下心はないとはいえ、まずったなと思いながら、西園は楓に謝罪する。
「…社長、西園さんは私を心配してくれただけで「…うるさい」
怒ったような楓の声に、幸は萎縮する。
それを見かねた西園が、すかさずフォローする。
「…丸岡さんは何も悪くありません。非は全て私にあります。今後はこのようなことはないようにします。ですが社長、一つだけ。丸岡さんの体調があまりよくないようなので、早退させてあげた方がいいかもしれません。手を煩わせてしまってすみませんでした。失礼します」
…二人きりになってしまった。
唯一無事でいられるのは、秘書室と、社長室。
「…丸岡さん」
「…ぇ、あ、はい、何ですか?」
「…凄く、疲れてるみたいだけど大丈夫?どっか具合でも悪い?」
社長が席を外しているとき、心配になった西園が聞いてきた。
幸はハッとして、慌てて作り笑いを浮かべた。
「…慣れない仕事をしているせいですかね?あ、でも、全然元気なんで、心配させてしまってすみません」
「…本当に?熱でもあるんじゃない?」
幸の言葉が納得いかないのか、西園はそう言いながら、幸のおでこに手を当てた。
「…熱はないみたいだね」
「…だから、大丈夫だって言ったじゃないです…か。ぁ」
幸のおでこに当てられてる手が誰かによって除けられた。
西園は、それが直ぐに誰かわかってヒヤッとする。
「…社長」
「…誰が、丸岡に触れてもいいと言った?」
「…いえ、あの、すみません」
特に下心はないとはいえ、まずったなと思いながら、西園は楓に謝罪する。
「…社長、西園さんは私を心配してくれただけで「…うるさい」
怒ったような楓の声に、幸は萎縮する。
それを見かねた西園が、すかさずフォローする。
「…丸岡さんは何も悪くありません。非は全て私にあります。今後はこのようなことはないようにします。ですが社長、一つだけ。丸岡さんの体調があまりよくないようなので、早退させてあげた方がいいかもしれません。手を煩わせてしまってすみませんでした。失礼します」
…二人きりになってしまった。