俺様社長の重大な秘密
社長室の中、幸は幸の仕事を。伊織は伊織の仕事を進めた。
「…榊課長、まだまだお仕事中なのに、手を煩わせてしまってすみません」
「…いいよ、気にしないで。仕事はここでも出来るし。それより、こんな俺でも、丸岡さんの傍にいれば不安もなくなるだろう?」
「…はい、とても心強いです。ありがとうございます」
そう言って微笑んだ幸を見て、伊織も笑みを返した。
…会議が始まって約二時間。そろそろ午後8時になろうとしていた。
「…遅いな。まだ終わらないのかな」
時計に目をやった伊織が呟く。
「…そうですね、あ、でも多分もうすぐ終わると思いますから、榊課長はもうお帰りください。私1人でも「…大丈夫、な分けないだろ?俺がいなくなって、丸岡さんに何かあったらどうするの?」
「…え、あ、いやー」
苦笑いする幸のおでこを指でコツンとすると、ふっと伊織は笑った。
「…ほら、来るまで仕事」
「…はい…あ、ちょっと給湯室に行ってきますね」
「…うん」
…待つこと10分。幸が給湯室から帰ってこない。
気になった伊織はイスから立ち上がった。
その時だった。ガチャッとドアが開いた。
「…すみません、あの、コーヒー淹れたんですけど、少し休憩しませんか?手作りクッキーもあるんですよ」
幸が無事なのを見て、安堵のため息をついた伊織に、幸は首をかしげる。
「…何かあったのかと思ったよ」
「…あ、すみません。えっと、とにかく休憩しましょう、ね」
幸の言葉に、伊織は笑顔で頷いた。
「…榊課長、まだまだお仕事中なのに、手を煩わせてしまってすみません」
「…いいよ、気にしないで。仕事はここでも出来るし。それより、こんな俺でも、丸岡さんの傍にいれば不安もなくなるだろう?」
「…はい、とても心強いです。ありがとうございます」
そう言って微笑んだ幸を見て、伊織も笑みを返した。
…会議が始まって約二時間。そろそろ午後8時になろうとしていた。
「…遅いな。まだ終わらないのかな」
時計に目をやった伊織が呟く。
「…そうですね、あ、でも多分もうすぐ終わると思いますから、榊課長はもうお帰りください。私1人でも「…大丈夫、な分けないだろ?俺がいなくなって、丸岡さんに何かあったらどうするの?」
「…え、あ、いやー」
苦笑いする幸のおでこを指でコツンとすると、ふっと伊織は笑った。
「…ほら、来るまで仕事」
「…はい…あ、ちょっと給湯室に行ってきますね」
「…うん」
…待つこと10分。幸が給湯室から帰ってこない。
気になった伊織はイスから立ち上がった。
その時だった。ガチャッとドアが開いた。
「…すみません、あの、コーヒー淹れたんですけど、少し休憩しませんか?手作りクッキーもあるんですよ」
幸が無事なのを見て、安堵のため息をついた伊織に、幸は首をかしげる。
「…何かあったのかと思ったよ」
「…あ、すみません。えっと、とにかく休憩しましょう、ね」
幸の言葉に、伊織は笑顔で頷いた。