孤独のお姫様
ｶﾞﾁｬ
バレないように家に帰る。
家には煙草の匂いで
酒の匂いで充満している
玄関には毎日ちがう靴が置いてある
もちろん男物の。
自分の靴も部屋に持っていく。
男にバレたらやばいんだよね
私、顔が整ってるから。
自覚してるよ？あたりまえじゃん
本当の母親と同じ顔だもん。
だから、おばさんは私を嫌うんだ。
私のせいで妹が死んだのに私が平然と生きてることが気に入らないんだよね。
私だって生きたくない。
全部私のせいなのに、
みんなが死んでったのも。
だから、私はもう絶対大切な人を作らないんだ
私のそばにいたら絶対傷つけるから。
｢みんなごめん.....｣
