かっこよくなって帰ってきた幼なじみに猛アタックされています。
「....え、えっ、ええええええ!?!?!?」


私は思わず大声で叫んだ。



あ、あの奏汰が賢そうになって戻ってきたと思ったら、実はタラシに!?




「どーした古藤、なんか虫でもいるのか?」



....気づけば、クラス全員が私に注目していた。


「な、なんでもないです!」



「そうかー?」



私が必死で弁明しながらちらっと隣を見てみると、意地悪な顔をした奏汰がこちらを眺めていた。


......なにこいつ!?


奏汰が変なこと言うから私がこんなことになってるのに、それを当の本人は余裕の表情で他人ヅラ!?



「どういうこと?いきなりあんなこと言って。冗談でもびっくりしちゃうよ。」


私は小さな声で奏汰に聞いた。

すると奏汰は口パクで、



『冗談じゃないよ』





と、その綺麗な顔をこちらに向けて言った。
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