溺愛されて困ってます。
「もう…しらないっ…」
私がそう言って、ぷいっとそっぽを向くと、ベットを出ていた翔也が戻ってきた。
「ごめんって…」
そう寂しそうに言われた。
そんなふうに言われると、私も許したくなる。
「もう…しない?」
「しないよ。」
「ならゆるす!」
まあ、この会話もいつもしてる気がするけど…
「ふぇぇん…」
翔也と二人の世界に入っていると、梨衣ちゃんの鳴き声が聞こえた。
「梨衣ちゃんどうしたの??」
一気に甘い雰囲気がなくなって、梨衣ちゃんを抱き上げる。
「梨衣ちゃんに負けた…」
翔也がそう言っていたのは聞かなかったことにしよう。
…end