溺愛されて困ってます。
社長室を出ると、五月さんがニヤニヤしながら、私の方を見ていた。
「な、なんですか…?」
「翔也、機嫌悪かったでしょ〜。」
あれ?機嫌悪かったのかな?
「え、たぶん、普通でしたよ?」
「あ、そーなの?今日は仕事溜まってるから、集中してる所に声かけると、機嫌悪いはずなんだけど…」
どうやら、五月さんは機嫌の悪い社長と接するのが嫌で、私に行かせたらしい…
「なら、次から芽衣ちゃんに行ってもらおうっと!」
そして、何故か書類を届けるのは、私に決まってしまった…。