溺愛されて困ってます。
涙目になりながら、社長に辞めてと訴える。
「なに?やめて欲しいの?
…こんなに感じてるのに…?」
社長はそのまま、私の胸に顔をうずめた。
チクッと痛みが走ってから、社長が離れた。
「大丈夫、最後までシテないから。
ごめん、我慢出来なかった…。」
社長はさっきまでの意地悪な顔ではなくて、申し訳なさそうな顔をしていた。
私は恥ずかしすぎて、シーツを引き寄せて潜り込んだ。
「俺、着替えてくるから…
…ごめんな…」
社長は、シーツの上から私の頭をポンッとしてから、ガチャっとドアを開けて部屋から出ていった。