《これ以上先は、まだ秘密。》

私がかわいい...?
ないないないないないない。
絶対ありえません。

そんなことを考えていると
遥斗の顔はどんどん近づいてくる。

「や....やめっ....ろ。」

「やめない。」

私は徐々に迫って来る遥斗の顔を見れず
思いっきり目をつぶった。

触ったら....殴る。
触ったら....殴る。
触ったら....殴る。


心の中で言い聞かせて
遥斗の行動を待った。


「........ふっはははははは。」


暗闇の中で遥斗の声が響く。
私が目を開けると元の距離感に戻っていた。


「なに?期待しちゃったんだ?」



「はっ?!?!?!」



「おとなしく目つぶっちゃって、なになに?襲われてもよくなっちゃったわけ?」


こいつまた....
わたしをからかって...!!


「女慣れ遥斗め。もう知らん!!」


「あはははっは...!!!!」


なんだよこいつ...
人をからかっておいて。
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