《これ以上先は、まだ秘密。》



「なぁ、遥斗!!!」


ふと俺は声をかけられた。
小学校4年生の事だった。
その少女は、小林沙里という女の子だ。
俺は軽く返事をした。

「女子に嫌がらせなんてしないで、私と遊ぼうぜ!!遊んでみたかったんだ、遥斗と!」

遊ぶ?
何をするの?
意地悪をして女の子を泣かせたほうが
遊ぶなんてことより楽しいだろう?

「俺は、沙里と遊ぶ気はないよ。」

「私と遊ばなくてもいい、でもほかの女の子を泣かせないで、私は意地悪されたって別にいいから、ほかの子にはしないであげて」

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