キミが可愛いわけがない
ライバル
(side 柚希)
翌日、今の授業は図書室で調べ物中
必要な資料を探すため本棚をじっくり見回しながら目的の資料を探す。
ん〜どこだ〜?
あ、見つけた!!
一番上から2番目の棚に、探していた本を発見する。
軽くジャンプすればすぐ取れる。
そう思って、
本棚に手を伸ばした瞬間────
「は〜い♪ど〜ぞ♪」
「げっ、」
私の欲しかった本はスッと長い指に軽々と持っていかれ、慌てて隣を見上げると
そこにはニコニコと笑う有馬が私に本を差し出して立っていた。
「そんな、嫌そうな顔しなくても。親切心だよ?」
「いや、だって普通に届いたし」
そうだ。
これでも、170センチ近くあるこの身長で、誰かに高いところからものを持ってもらうなんて。
私の人生でありえなさすぎる。
翌日、今の授業は図書室で調べ物中
必要な資料を探すため本棚をじっくり見回しながら目的の資料を探す。
ん〜どこだ〜?
あ、見つけた!!
一番上から2番目の棚に、探していた本を発見する。
軽くジャンプすればすぐ取れる。
そう思って、
本棚に手を伸ばした瞬間────
「は〜い♪ど〜ぞ♪」
「げっ、」
私の欲しかった本はスッと長い指に軽々と持っていかれ、慌てて隣を見上げると
そこにはニコニコと笑う有馬が私に本を差し出して立っていた。
「そんな、嫌そうな顔しなくても。親切心だよ?」
「いや、だって普通に届いたし」
そうだ。
これでも、170センチ近くあるこの身長で、誰かに高いところからものを持ってもらうなんて。
私の人生でありえなさすぎる。