キミが可愛いわけがない
「あのさ、芽郁かっこいいのになんでそんな自信無いわけ?」
そう言ってポテトで俺を指差す翔也さん。
年上の翔也さんにかっこいいと言われたのは素直に悪い気はしない。
だけど…。
「ユズに…散々幼なじみだって言われ続けてるからすかね。ユズは本当に俺のことなんとも思ってなくて…俺が触ろうが目が合おうがあいつにとってはどうってことない」
「…だから今告白したら確実に振られそうで怖いってこと?」
「…まぁ、そんな感じです。ユズにとって俺は、嫌な思い出を一緒に乗り越えた戦友みたいなもんで。あいつ、学校では極力話しかけんなっていうんですよ。勘違いされたくないからって」
「うわ、そりゃ傷つくな」