キミが可愛いわけがない
すれ違い
(side 柚希)
「柚希、もう体調大丈夫なの?」
「…え、あぁ、うん」
「そっか。すげー心配したから。手の怪我もそうだけど、柚希、意外とか弱いんだから…」
「うるさいよ」
そう言って、ペラペラ喋り続ける有馬を睨んだ。
結局、先生に送ってもらった日から3日、学校を休んだ私。
熱はすっかり治っていたし、鼻声だって良くなっていた。
でも、わざわざ多めに休んだ理由は一つ。
芽郁に会いたくなかったから。
「ユズちゃんっ!」
教室の後ろのドアからひょこっと顔をのぞかせた女の子が私の名前を呼んだ。
私は慌てて作り笑顔を見せながら、お弁当を持って席を立った。
わかってる。
誰も悪くない。
咲菜も芽郁も。
だけど…変にモヤモヤする。
「柚希、もう体調大丈夫なの?」
「…え、あぁ、うん」
「そっか。すげー心配したから。手の怪我もそうだけど、柚希、意外とか弱いんだから…」
「うるさいよ」
そう言って、ペラペラ喋り続ける有馬を睨んだ。
結局、先生に送ってもらった日から3日、学校を休んだ私。
熱はすっかり治っていたし、鼻声だって良くなっていた。
でも、わざわざ多めに休んだ理由は一つ。
芽郁に会いたくなかったから。
「ユズちゃんっ!」
教室の後ろのドアからひょこっと顔をのぞかせた女の子が私の名前を呼んだ。
私は慌てて作り笑顔を見せながら、お弁当を持って席を立った。
わかってる。
誰も悪くない。
咲菜も芽郁も。
だけど…変にモヤモヤする。