キミが可愛いわけがない
片想い
(side 柚希)
なんでなのさ…。
なんで私は今、隣の有馬と机をくっつけて一緒に教科書を見てるんだ。
席替えした日から1週間。
有馬は何かと私に絡んでくる。
今日も、『教科書を忘れたので隣の河西さんと見てもいいですか?』なんてクラス中に響き渡る声で先生にそう言うんだもんな。
実に面倒くさい。
「あ〜、柚希、今面倒くさいとか思ったでしょ?俺のこと」
有馬は小声でニカッと無邪気な笑顔を向けた。
だるいんですけど、この人…。
「下の名前で呼ばないでくれる?」
「なんで?」
なんでって…
男の子と親しいって思われなくないからだよ。
「じゃあ、俺のことも詩音って呼んでいいよ?そしたらおあいこじゃん」
…は?
ちょっと意味がわかんないんですけど。
なんでなのさ…。
なんで私は今、隣の有馬と机をくっつけて一緒に教科書を見てるんだ。
席替えした日から1週間。
有馬は何かと私に絡んでくる。
今日も、『教科書を忘れたので隣の河西さんと見てもいいですか?』なんてクラス中に響き渡る声で先生にそう言うんだもんな。
実に面倒くさい。
「あ〜、柚希、今面倒くさいとか思ったでしょ?俺のこと」
有馬は小声でニカッと無邪気な笑顔を向けた。
だるいんですけど、この人…。
「下の名前で呼ばないでくれる?」
「なんで?」
なんでって…
男の子と親しいって思われなくないからだよ。
「じゃあ、俺のことも詩音って呼んでいいよ?そしたらおあいこじゃん」
…は?
ちょっと意味がわかんないんですけど。