私のご主人様Ⅳ

その時、聞きなれない着信音が響く。

見なくても分かる。奴らが動き出したのだ。

ポケットに入れたままだったケータイを取り出す。

事情を説明していないのにも関わらず親父は分かったのか、頷く。

場所を部屋に移すと、信洋の指示か逆探知の機械と録音機が準備されていた。信洋の手で繋がれるそれらの機械が起動したのを確認して、着信ボタンを押した。

季龍side end
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