私のご主人様Ⅳ

そんなもんでこの人数に敵うと思っていたのか。それなら…。

「んなもんで殺られるかよ」

床に銃弾がめり込む。…3発目。

更に1発、左腕を掠めていく。…4発目。

奴の持つ拳銃は5発装填出来るリボルバー。つまり、残る銃弾は1発。

間合いを詰める。頬が熱くなる。奴が銃弾を詰め替えようとしたところを掴み、捻り上げる。

腹に1発入れたと同時に床に叩き付ける。

「ッカハ…」

「…」

琴音を傷つけたのはこいつだ。

こいつが、琴音をあんな目にあわせた。

…こいつさえ、いなければ。

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