私のご主人様Ⅳ
待ち焦がれて
翌日、朝1番に顔を会わせた暁くんは、視線を合わせようともしてくれない。
無言のまま朝食を作っていても、いつもの楽しさはなくて、寂しさばかりが込み上げてくる。
いつも、どうやって喋っていたんだっけ…。そう思ってしまうほど、沈黙は重くて話しにくくて仕方なかった。
「…んな目で見てくるな」
「う」
「…はぁ、だからそんな顔するなって言ってんだ」
「ん゛!?」
は、鼻をつままれてしまいました。
叩いて抵抗すると、すぐに離してくれたけど、酷いです…。恨めしげに見つめると、ため息をつかれてしまう。
「…お前の言う通りだよ。姉貴は、俺を恨んでるとは思わねぇ」
「!」
昨日の、続き?暁くん、ずっと考えてくれてたんだ。
「でも、親ばっか責めれねぇ。俺には優しかったから…」
「コク」
「はぁ、もっと姉貴と話しとけばよかった。それだけが後悔だ」
「コクコク」
頷いていると、なぜかムッとした顔を向けられてしまいました。首をかしげたのとほぼ同時に頬を片手で掴まれた。