私のご主人様Ⅳ
「平沢くん、その寝癖どうにかしてきていただきたいんですが」
「いいだろう、別に。青海も変わんねぇよ」
「平沢くんが悪い見本になっているからでしょう!全く、休日家でゴロゴロしている典型例です」
「そうか、ありがとよ」
「褒めていません」
身だしなみを整えて欲しい田部さんと、全く気にしない平沢さん。
口論になるのは最早挨拶代わりと言ったところなのかな…?
そんな中、寝ぼけ眼の梨々香ちゃんと相変わらず寝癖のままの青海さんが入ってくると、田部さんは頭を抱えてため息をついた。
「揃いも揃って全く…少しは琴音さんを見習いなさい!!」
「!?」
急に巻き込まれて思わず固まる。
でも、平沢さんに偉い偉いと撫でられることに終わって、田部さんは大きなため息をついてしまった。
だけど、源之助さんはなにも気にしていないのか、既にコーヒーを飲んでいて、それを見た田部さんも諦めて食べ始める。
私と暁くんも隣同士に座り、さっさと食べ始めた。