私のご主人様Ⅳ

って、あれ?

ここちゃん、シワにはなってるけどちゃんと着物着てる。

それに、若も裸だったのは上半身だけ。

…っいや、騙されるな俺!既に事が終わってることも十分あり得るだろ!

それに、ここちゃんのあんなに眠そうな顔!若に無茶を強いられて疲れ切ってるんじゃ!?

「若!ここちゃんに何しやがった!」

「うるせぇ。琴音が起きる」

「俺の質問に答えろ!犯してねぇだろうな?まさか無理矢理ヤっちまったなんてことねぇよな!!」

「あ゛ぁ!?」

「っん…ふぁあ…」

若と睨み合っていると、小さな欠伸が聞こえてくる。ここちゃんを見れば、目を擦って起きようとしていた。

「ッチ起きちまっただろうが」

「ここちゃん!大丈夫!?平気!?」

「…のぶひろ、さん………おはようございます…」

「あぁ、うん。おはよう。じゃなくて!若に何もされてない!?」

悪態をつく若はほっといて、ここちゃんに詰め寄るとまだ寝ぼけたまま返事をしてくれる。

でも、最後の質問には首をかしげた。
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