私のご主人様Ⅳ
っもう、信洋さんのバカバカバカ!!
顔の熱が全然収まらないよ…。
部屋から出てきたものの、ドキドキと打ち付ける心臓も、顔の熱さも全く落ち着かない。
だって、い、いきなり…せ、せ…っもう!あり得ない!!
顔を横に振って、頬を叩く。
そういえば、今何時だろう。季龍さんに抱き締められてたら、いつの間にか眠くなって寝ちゃってたのは分かるけど、時計を見てないから何時かも分からない。
夕飯、もう作ってるかな…。暁くんのことが心配になって台所に急ぐ。
「あ、ことねぇ!」
「「ッブ!?」」
顔を覗かせると、目を輝かせた梨々香ちゃんにすぐに気づかれる。と、そんな梨々香ちゃんの声に吹き出した暁くんと森末さん。
な、なに?思わずその場で足を止めるけど、暁くんも森末さんも、まるで気まずいと言うように視線をそらしている。
梨々香ちゃんだけが駆け寄ってきてくれて、両手を握る。