私のご主人様Ⅳ
「ことねぇ!お兄ちゃんのどうだった?」
「え…?」
梨々香ちゃんの言葉に呆けている間に、暁くんと森末さんが梨々香ちゃんの口を塞ぎにかかる。
「やめろお嬢っ!!」
「野暮なことを聞くんじゃない!」
「っんー!!」
暁くんも、森末さんも、顔が真っ赤だ。
な、なに?これ…。
呆然と見ていると、梨々香ちゃんはなんと2人の手に噛みついて自由を手にいれる。
もちろん、暁くんと森末さんはまた梨々香ちゃんを捕まえにかかったけど、梨々香ちゃんが私に抱きつく方が早かった。
「ねぇ、ことねぇ~」
「お嬢、いけません!そんなことは聞くもんじゃないでしょう!」
「琴音、お前…か、体とか、大丈夫なのか」
「…?」
暁くんも森末さんも何をそんなに焦ってるの?それに、梨々香ちゃんのあの大興奮ぶりは一体…。