私のご主人様Ⅳ

「もう!2人ともうるさーい!!」

「お嬢が余計なこと聞こうとするからでしょう!」

「じゃあ耳塞いでればいいじゃない!」

「そういう意味じゃないですって!!」

口喧嘩を始めそうな勢いの梨々香ちゃんと森末さん。

だけど、梨々香ちゃんは次の瞬間私に視線を向けて口を開く。

「ね、お兄ちゃんと××××(自主規制)気持ちよかった?」

「ッ!!?」

っな…はぁ!?

やっと収まったはずの熱がまたぶり返してくる。

な、な…なんで、みんな…揃いも揃って…。

「ッブンブン」

音が出るくらい首を横に振る。すると、梨々香ちゃんは急に悲しそうな顔をする。

「気持ちよくなかったの?」

「ッ~な、何もしてません!!」

「え?…嘘!?なんで?布団敷いて、部屋も暗くしたのにぃ!!」

「な、なんでって…」

逆になんでそうなることが当たり前みたいな雰囲気になってるの!?
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