私のご主人様Ⅳ
「…ッハ!!」
ガバッと起き上がると、すっかり暗くなっている窓の外を見て何度か目を疑った。
あれ、私気絶した?台所で季龍さんにキスされてそれから、えっと…。うん、気絶したみたいですね。
「起きたか」
「!」
かけられた声に顔を向けると、ジャージ姿の季龍さんがいる。
もしかして看病されてた…?知らぬ間にまた失態を演じていたと思うと頭が痛くなってきた。
「琴音、どっか打ったか?」
「フルフル」
「ならいいが、あれくらいで気絶されるとはな」
ふっと笑った季龍さんに、恥ずかしさが込み上げるのを我慢して頬を膨らませた。
季龍さんのせいだもん。見せつけるみたいにするんだもん…。
じっと季龍さんを見つめていると、鼻で笑われてしまう。更に膨れて見せるとあっという間に抱き締められて唇を奪われた。