蜜月なカノジョ(番外編追加)
「警察に相談はっ?」
「一応したんですけど…今の段階では警察も動けないって…」
「んだってぇ~~???!!!」
「ひっ…!」
ナオさんの手に握られていた缶がベコッ!と見るも無惨に潰れていく。
「いつから? ずっと悩んでたの?」
「は、はい…半年くらい前からちょこちょこアレ? って思うことはあったんですけど、最近はあからさまに後をつけられたり、ポストに変なものが入れられてたり…」
「半年も前からっ!!!」
「ひぃいっ!!!」
ガァンッ!!と叩きつけられた机が凹んだ。
確実に凹んだ。
大事なことだから二回言った! ガクガクブルブル。
自分が何に震えてるのか徐々にわからなくなってきた。
ナオさんはそんな怯えた私の両肩を掴むと、何故か私以上に悲痛な顔をしている。
「どうしてもっと早く言わなかったの! そうとわかっていれば…。あぁ、でも杏ちゃんは何にも悪くなんかないわ。悪いのはそのクソ外道な粗チン野郎よ! あるかないかわからないタマをぎっちぎちに踏みつぶしてやらなきゃ気が済まないわ! サオなんかへし折ってやるわよ!」
…え。
今なんだかすさまじいワードが聞こえたような気がするんですが幻聴デスカ。