蜜月なカノジョ(番外編追加)
「そう思ってるならこれ以上のツッコミはもうなしってことでいいよな? ほら杏、とりあえず座って」
「あ、は、はい…」
促されるままにナオさんの隣に腰を下ろすと、向かいに座ったカナさんは相変わらずニッコニコ嬉しそうに私をガン見している。
うぅ、やっぱり美女のオーラは凄まじい…
「こいつねー、もう女はこりごりだなんて言って女装を始めちゃったじゃない? まぁ私もこんなだしそのこと自体否定するつもりはないんだけど、元来こいつはノーマルなだけにやっぱり色々と心配だったのよね」
「こんなだし、って…?」
「ふふっ、私ねー、実はこう見えても男なの」
「……え。えぇっ???!!!」
お、男っ???!!!
嘘でしょう?!
「あー、そのリアクションいいわぁ~。それだけ私が完璧な女に見えてるってことでしょ? うーん、何度経験してもカ・イ・カ・ン♪」
「アホかお前…」
「う…嘘ですよね…? だって、どこからどう見ても…」
「あはは、すっごく嬉しい褒め言葉なんだけどね。ほんとなんだな~。下にはまだばっちりついてるしね~」
「つ、ついてる…? …っ!!!」