蜜月なカノジョ(番外編追加)
「ぐえぇええええっ!!!」
「テンメーこの野郎っ、こんなところで何してやがったっ!!」
「なっ、何だよ?! 俺は何もっ…!」
「嘘つくんじゃねぇっ!! じゃあこれは一体何なんだよっ?!!!」
「ひぃっ!!!」
鬼のように豹変したナオさんはそのまま男の腹の上に馬乗りすると、つい今しがた入れられたばかりの封筒を取り出してその中身を思いっきり男の顔面へとぶちまけた。
白い粘り気のある大量の液体がビチャビチャと顔を白く染めていく。
それが何であるかを認識した途端、胃の奥から猛烈に何かが込み上げてきた。
「うぐっ…!」
「杏ちゃんっ!! もう大丈夫だから待ってて!! …んの野郎、二度と使いもんにならねーようにしてやるっ!!!」
「ひっ…! ぎゃああああああぁあああっ!!!」