蜜月なカノジョ(番外編追加)


「あーもう、杏が好きだ。好きだ、好きだ、大好きだーーーーーっ!!!」
「きゃあっ?!!」

鼻毛に気を取られているうちに膝裏を抱えられて、あっという間にお姫様抱っこ状態になっていた。しかもクルクル回転するというおまけつき。

やっ、やめてぇ~~!! 私は三半規管が弱いんです~~っ!!

「なっ、ナオさんっ、下ろしてください! 下ろしてっ…!」
「杏が大好きだーーーーーーーーっ!!!!」

あぁっ、目が回る~~!!

回転と共にどうしてこうなったのかと頭をぐるぐるさせて必死に考えたけれど、結局三半規管には勝てずに何もわからず。

ただ何故か私以外の三人がやけに楽しそうに笑っていたということだけが鮮明に記憶に刻まれたのだった。

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