蜜月なカノジョ(番外編追加)

「あらあら、恋する杏は泣き虫ね」
「い、いけませんかぁ~~!!」
「いーえ? ちーっとも悪くなんかないわよ~。もう可愛くって困っちゃう。杏ってばどこまで私を骨抜きにしちゃえば気が済むのかしらね~。おそろしい子だわぁ~」
「ナオさんのフェロモンの方がおぞろじいですぅ~~っ!!」
「えぇ? あっははは! そんなにフェロモン出てるー? じゃあそれは杏限定よ。好きな子にしか出せないんだからありがたーくもらっておきなさい」
「あんなの毎日もらってたら死んじゃいますぅっ…!」
「あははは! 死なない死なない。いーい? これから杏は毎日私からたっぷりの愛情とフェロモンをもらって少しずつ女になっていくのよ? そうしてこの世で一番幸せな女の子になりなさい」
「ナオさんっ…!」

ギュウギュウにしがみつく私に負けじとナオさんも強く抱きしめ返してくれる。
この場所を独り占めにできる私はなんて幸せなんだろう。


ナオさん、私は既に世界一幸せな女の子なのかもしれません。

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