蜜月なカノジョ(番外編追加)
「ねぇ、杏ちゃん」
「はい?」
「ここには私達しかいないから直球で聞くけどさ…」
何故かほんの少し小声になった葵さんに、絶品サンドイッチを頬張りながら首を傾げる。
「もしかして………直斗とヤった?」
「ブホーーーーーーーーーッ!!!!」
「きゃあああっ!! 杏ちゃん大丈夫っ??!!!」
「すっ、すみまぜっ…ゲホゲホゴホッ!!!!」
激しくむせ返る私の背中を葵さんが必死にばっしんばっしん叩きまくる。そのおかげもあってか危うく気管を埋め尽くしかけたチキンの欠片がぽろっと喉の奥へと流れていった。
ぜぇはぁ、ほんとに今日は何て日だ…!
「ごめんねっ?! まさかここまで動揺されるとは。ストレートにもほどがあったわ。ほんとにごめんなさい」
「い、いえ…こちらこそ汚いことしてすみません…」
何とか落ち着いたところでふぅっとカプチーノで呼吸を整えた。
…それにしても葵さんは何て?