蜜月なカノジョ(番外編追加)

「今日杏ちゃんがお店に入ってきたときにハッとしたのよ」
「ハッと…?」
「そう。なんか杏ちゃんのまわりだけキランキランオーラが舞ってるっていうの? 杏ちゃんもすっごくいい顔してるし、あーこれは絶対何かあったんだなーと思って」
「き、キランキランオーラ…?」

なんですかそれは。単にホコリに光が当たってそう見えただけじゃあ…

「そうしたら見えちゃってさ」
「…? 何が、ですか…?」
「……コ・コ!」
「ここ…?」

葵さんがトンッと自分の胸元を指差した。
全く意味のわからない私は葵さんのそこに何があるのだろうかとガン見してしまう。

「杏ちゃん、ここにキスマークあるわよ」
「……………え゛っ??!!!!!」

目を見開いてガバッと胸元を押さえた私に、「あー、気付いてないパターンかー」なんて言いながら葵さんが笑ってる。

っていうかキスマークって、キスマークって…もしかしてあれですかっ!
独占欲を示すための王道の愛情表現とかいうあれですかっ?!(参考文献:昔読んだ漫画より)

っていうかいつの間に…!

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