蜜月なカノジョ(番外編追加)



「ナオさん、好き…」



次から次に襲いかかってくる熱に浮かされながら、私はうわごとのようにそう口にしていた。

その度に数え切れないほどのキスが降ってきて。
愛の言葉を囁かれて。

ナオさんが…直斗さんが男の人なんだってことを全身で感じさせられて。


そうして薄れていく意識の中、最後にこの耳に届いたのは____





「 杏、愛してるよ 」





大好きな大好きな人の、愛の言葉だった。


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