蜜月なカノジョ(番外編追加)
「体、きつくないか? できるだけ優しくしたつもりだけど、痛みとか…」
「っ、だ、大丈夫です!」
ものすごく真剣に心配してくれてるのはわかるしとっても有難いけど、できればそんな生々しいことは思い出させないでくださいっ!
断片的な記憶しか残ってないとは言え、昨夜のあんなことやこんなことを思い出すだけで、鼻血を噴いて倒れてしまいそうなんだから…!
しかも、今お互いに真っ裸な状態だし……ひえぇえぇっ!!
「あー…だからもうなんでそんな可愛いの…」
「…えっ?!」
今の会話だけでなんでそんな話になるの?!
「真っ赤になってあわあわしてるだけでも可愛すぎてどうしようもないよ」
「えっ…」
あーとかうーとか声にならない声を発しながら、ナオさんがぎゅうぎゅうに私を抱きしめる。
…なんかナオさんの溺愛指数が既に暴走モードに入ってる気がするんですが。
「…杏、ありがとう」
「え?」
一転して聞こえてきた真面目な声に顔を上げると、やっぱりナオさんはものすごく真剣な顔で私を見つめていた。
あまりの切り替えの早さに私の思考は追いついていくだけで必死だ。