蜜月なカノジョ(番外編追加)

私の肩に両手を乗せたナオさんは、ゾクッとするほど妖艶な笑みを浮かべて耳元に顔を寄せた。

そうして…



「今夜は少し激しく抱いてもいい?」



舐めるように(というか確実に唇当たってる!)囁かれた一言に、背中から全身に向かってブルッと震えが走った。
もちろんそれは嫌悪から来るものじゃない。

「あ…」

もう一度目の前に顔を戻したナオさんは相変わらず余裕の笑みを浮かべていて。
でもその目は言葉とは裏腹にとても真剣だった。


あの日以来、「そういうこと」は何度かしている。
けれどいつだってナオさんは私を決して怖がらせないようにと、まだまだ不慣れな私を包み込むように抱きしめてくれていた。

そんなナオさんがこんなことを言うなんて___

ゴクッと喉が鳴ったのはきっと気のせいなんかじゃない。

…怖くなんてない。
だって、ナオさんだもの。
ナオさんとなら、どんなことだって____

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