蜜月なカノジョ(番外編追加)
「でもまさかあいつがここにいるなんて思わなかったから、結果的には正解だったな」
「…そうですね」
「怖かっただろ? 早く家に帰ろう。…いっぱい抱きしめてあげる」
「…っ」
再び頭に落とされたキスに、さっきまでとは違うドキドキが止まらない。
その後宣言通りたっぷり抱きしめてもらった私は、ナオさんの愛情でいっぱいに満たされて、正直、小笠原君とのことはほとんど忘れかかっていた。
きっと、もうこれ以上は何もない。
全て解決したのだと。
けれど、最大級のビッグウエーブがやってくるのは、実はこの後のことだった。